栗田の野うさぎ

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サンパウロからの小話01 老眼鏡(A 鎌谷)

年を取ると、老眼鏡が必要になってきた。眼鏡無しに気軽に新聞でも、と試しても字が少しぼやける。近視の軽い人は、年をとると老眼鏡を必要としない場合もある、と聞きかじっていたから運がよければ・・・・と密かに期待していたのに当てが外れた。
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記憶をひもといて:早退(はやびけ)  ・・・・[完]

辞書をひくと早退「はやびけ」定まった時刻より早く退出することゝある。全て正しいはずだのに、私にはちょっとひっかゝる。他の人は良く知らないが、関西育ちの私の頭の中では「はやびき」と言う。私が間違っているのだが習慣である。意識をせずに話す言葉は...
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記憶をひもといて:巡り合えて

あの頃は熱帯農業に憧れて、気心のあった仲間達とワイワイ騒いでいた。その内に騒ぐだけでは物足りなくて、一度現地に出かけ農業を体験、調査してみようということに話がまとまった。
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記憶をひもといて:マヨネーズ

久々にてマヨネーズをつくってみた。作業中、記憶は独りでに年月を遡る。  急に思いたって作ったのは家内の一言。「使ってるマヨネーズ、ひどい製品ね。口に入れた途端、すぐにわかる程化学合成品!」
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記憶をひもといて:ブラックリスト

養鶏家巡回指導の頃、時にはホテルに泊まり次の目的地へ行くこともあった。  豪華なホテルに泊まり、高額の領収書を提出されては会社は堪らない。街毎に上限額が定められ、その範囲内ではご自由に、ということらしい。それ以下なら全額戻って来るのでこの方...
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記憶をひもといて:眠 気

年を重ねると、人の身体は少しずつ変化するものらしい。若い頃起こらなかったことが何時の頃からか現れはじめ、それが日常茶飯事となる。気付いた時点で早く手を打てということなのだろう。
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記憶をひもといて:続・オリーブ油

それは四月の月。何時ものスーパーで買い物をしていると「ここなら眼につくか」と言わんばかりに、その商品は特別の場所に置かれていた。オリーブ油、500ml、8レアルとちょっと。頭の中では15レアル前後との数字が記憶にあるから、その半額。「安い」...
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記憶をひもといて:青年の森から蝶へ

国士舘の「青年の森」の下草刈りに参加したその翌日から、両腕と顔に何かしら奇妙な違和感を覚えた。
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記憶をひもといて:自慢話は一度だけ?

自慢話と言うものを最近余り耳にしなくなりました。一つにはそれ程頻繁に、現役時代のように人に会わなくなったせいかも知れませんし、或いは以前のようにもう若くなく、友達も含めて人様に自慢できるようなことをする年齢から遠退いたせいかもしれません。私...
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記憶をひもといて:子供達

サンパウロ市内に、イジェノポリスという地区がある。公園があり、それを囲むかの如く高いビルが林立している。